2014年12月16日火曜日

天ぷらカーの勉強会@広島@安芸太田

2014/12/13、天ぷらカーの勉強会をしました。イベント情報をGoogle+にアップしましたので、興味のある方はどうぞ。
https://plus.google.com/events/cl6o9nufrjed942eqac74d8rjn4

動画はこちら。
https://plus.google.com/events/cl6o9nufrjed942eqac74d8rjn4/102402193207866342732/6093056552136162642

2014年12月5日金曜日

空き缶ロケットストーブ

空き缶でロケットストーブを作ってみた。
 ロケットストーブの原理について説明するとき、手軽に説明できる環境を整えるのが難しいので、身近な空き缶と、簡単な工具を使ってロケットストーブを作れれば、みんな試して納得できるかと。
 材料は、空き缶4個(アルミ500ml1個、アルミ350ml1個、スチール250ml2個)、道具は、頑丈なナイフ(電工ナイフなど)と缶切り、プライヤー。この道具なら、キャンプ場へ行ったときに、スイスアーミーやレザーマンでも、なんとかなるので。
 以下の動画は、1号機Mk2の着火テストの模様です。



 ここまでに5台作って改良を重ねた。
 構造は、簡単に言うと、2重の筒を作って通気の穴を開けただけ。この2重の筒にするとき、250ml缶の外径と、350ml缶の内径がピッタリはまるのが、絶妙なんです。500ml缶の内径は実は緩くてダメなんだな。この辺の、作ってみながら発見するのが面白かった。あとは、缶をペタッと床につけると熱が逃げて火力が不安定になるので、細い脚にしてみた。また、吸気のためアルミ缶の側面を開け過ぎると、強度不足でボコボコになるので、切った部分を折り返して補強に使ったり、缶の繋ぎ部分を複雑にすると、燃料の投入時に引っかかることが多いので、3箇所切れ込みを入れるだけにした。
 テストの結果、排気口近くの二次燃焼の穴は機能して、青い炎が出て、充分勢いのある炎が出ることはわかった。しかし、ここまで改良しても火力がまだまだ不安定。燃料の投入の仕方にコツが必要で、さらに少しずつ薪を入れるのが忙しい。原因は、排気口と燃料投入口が同じなので、燃料が少しでも詰まると、排気できず燃焼が妨げられること。そこで、2号機では、排気口と燃料投入口を分ける予定。ま、これで本来のロケットストーブの構造に近づく。
 それに、オレンジの炎がほとんどで、可燃性ガスが燃えきっていないので、もっと長くするかなぁ。
 燃料の小枝や小割りの薪の現実的なサイズから、ロケットストーブの口径は、この空き缶の内径がギリギリだろう。手の平サイズまで小型化したいので、空き缶でなんとかなればいいんだが。
 キャンプ場で手軽に勢いのある炎を作り、お父さんが子供に教えるのなら、この1号機Mk2がシンプルで妥当かな。

2014年11月30日日曜日

大朝の香川旅館

今日(2014/11/30)は、広島県北広島町大朝の香川旅館へ行ってきた。廃業していたけど、今日だけイベントで開館していた。大朝は山陰と山陽を結ぶ宿場町で栄えていたらしく、その栄華を思わせる和モダンな旅館だった。

特に印象的だったのが、建物の中央にある階段ホール。向かい合わせの2つの階段が、旅館の2階全体に広がる廊下のどこからも見え、開放感と中心を指し示し、和モダンを感じた。

ぜひとも、再開してもらいたい。

2014年11月25日火曜日

「第2回私はストーブだ!」にストーブ出品

「第2回私はストーブだ!」に、自作のストーブを出品しました。 今回の出品は、開発中の「セメントスリムロケット」です。

 この素材は、耐火セメント(アサヒキャスター)です。構造は基本的に、吸気口から煙突の排気口まで、円筒がロケットストーブ特有のJ字型になっています。
 1番の特徴は、セメントだけど極力、重量を抑えて、全体で約40kg程度、つまり大人1人より軽くなるくらいに仕上げています。なので、今後、屋内に設置することになっても、耐火さえ対応していれば床を補強しなくて済むはずです。また、4つのパーツに分解でき、1パーツあたり15kg未満の重量なので、大人なら運ぶことが可能です。接合は、ステンレス薄板をビスとナットで締め付けるようにしています。セメントなので、一般的に鋳物の薪ストーブやペール缶やドラム缶のロケットストーブより、ヒートライザーの蓄熱性が抜群で、耐熱性能も高いので耐久性もあります。
 2番目の特徴は、燃料の投入口が、2つのステンレス煙突になっていることです。これは、吸気側の燃料投入口は、細い薪や小枝を入れ、もう一方は、太い薪を入れてフタをして使います。これにより、細い薪から安定的に起きる火で太い薪が蒸し焼き状態になり、長時間、可燃性ガスを発生させることを狙っています。1つの燃料投入口で、細い薪と太い薪を混在すると、薪が管の中で引っかかり、下の燃焼部に届かずに消えることがあるので、この構造にしてみました。2、3回テストした限りはうまくいきそうです。
 製作上のポイントは、セメントの型枠に、ボイド管を使っているところです。ボイド管とは、コンクリートの円筒型の独立基礎を作る為の段ボールでできた型枠の建築資材で、ホームセンターでもいろんな径のものが売っています。この径の違う2本の隙間に、セメントを流し込むことで、ストーブの円筒ができます。あとの細かい型枠部品は、薄いベニヤ板を切って、張ってます。このとき、どうしても隙間ができるので、やっぱり建築資材のシリコンシーラントで隙間を埋めます。シリコンシーラントは圧倒的に安いので、ガンガン使えます。セメントが固まると、こうやって精魂込めて作った型枠を壊さなければならないのが、精神的にキツいです。量産のときのアイデアはありますが、今回は研究なので使い捨ての型枠で済ませます。
 細かい点ですが苦労したのは、耐火ガラスで燃焼部へ窓を付けた部分です。燃焼状態を確認したいので。この部分の型枠や、耐火ガラスを抑えるトタン板の板金、その気密を保つための耐火ヒモの製作と微調整が、神経使って疲れました。
 あと、吸気口から細いステンレスパイプを数本入れて、J字部分で2次燃焼(1.5次?)させようとしています。うまくいってるか、まだ判断できてませんが。このステンレスパイプは、燃焼部の底になるので、セメントに比べ、初期着火時の燃焼部の即時温度上昇にも役立っているはずです。
 この素材と構造で制作できることが分かったので、これからは思い切り燃焼効率をあげて、超高温にして研究ができます。今後は、ヒートライザーをさらに断熱したり、煙突を付けたり、断熱した台座など、まだまだ改良のアイデア満載です。

2014年3月23日日曜日

今日(2014/3/23)は、広島県緑化センターにて接ぎ木の講習会へ参加した。接ぎ木のポイントをまとめておく。

最初に重要なのは、時期。ちゃんと養生してやれば1年中、接ぎ木はできるが、新芽の出る直前がベター。特に、暖かくなってきたなぁ、と感じる、今頃(3月〜4月)がベスト。第2に、切れ味の良いナイフで木の断面を切ること。何度も切り直したり、ギザギザした断面の細胞は死んでしまっていて、活着しない。第3に、接ぎ木した後は細心の注意で養生してやる。特に乾燥しないように注意。大手術のあと、ICUで管理する感じで。

あとは、細かいポイントを。
接ぐ部分で重要なのが、穂木と台木の形成層を密着させること。お互いの形成層が活着するので。たとえば、穂木のまっすぐな部分を切ることで、台木の断面の平面と密着し易い。
穂木の接ぐ部分は、あらかじめ接ぎ木テープを巻いておき、乾燥防止。接ぎ木あとに巻くと、穂木に力がかかって負担になるから、あらかじめ。穂木の先端側の切り口にもテープを。穂木の接ぎ部分は、台木の差し込み部分より若干長めにして、接いだあとに、穂木の断面が少し見えるくらい。
欲張って、穂木を長くしない。穂木には2、3芽くらいあれば充分。長いと穂木が重くて、接合箇所が安定せず負担になる。
葉がついた穂木は、特に乾燥し易いので、チャック付きビニール袋(100均で売ってる)などを被せて乾燥を防ぐ。葉が多ければ、2枚くらいだけ残して、あとはもぎ取る。また大きい葉は半分に切る。

2014年3月16日日曜日

昨日、今日は(2014/3/15,16)、三次のストーブの展示会に、自作のロケットストーブを出展した。自作されてるストーブで話が聞けたので、今後の改良のための参考になったので、慌てて出展の準備をした甲斐があった。 詳しいことは、次回にて。