2014年12月5日金曜日

空き缶ロケットストーブ

空き缶でロケットストーブを作ってみた。
 ロケットストーブの原理について説明するとき、手軽に説明できる環境を整えるのが難しいので、身近な空き缶と、簡単な工具を使ってロケットストーブを作れれば、みんな試して納得できるかと。
 材料は、空き缶4個(アルミ500ml1個、アルミ350ml1個、スチール250ml2個)、道具は、頑丈なナイフ(電工ナイフなど)と缶切り、プライヤー。この道具なら、キャンプ場へ行ったときに、スイスアーミーやレザーマンでも、なんとかなるので。
 以下の動画は、1号機Mk2の着火テストの模様です。



 ここまでに5台作って改良を重ねた。
 構造は、簡単に言うと、2重の筒を作って通気の穴を開けただけ。この2重の筒にするとき、250ml缶の外径と、350ml缶の内径がピッタリはまるのが、絶妙なんです。500ml缶の内径は実は緩くてダメなんだな。この辺の、作ってみながら発見するのが面白かった。あとは、缶をペタッと床につけると熱が逃げて火力が不安定になるので、細い脚にしてみた。また、吸気のためアルミ缶の側面を開け過ぎると、強度不足でボコボコになるので、切った部分を折り返して補強に使ったり、缶の繋ぎ部分を複雑にすると、燃料の投入時に引っかかることが多いので、3箇所切れ込みを入れるだけにした。
 テストの結果、排気口近くの二次燃焼の穴は機能して、青い炎が出て、充分勢いのある炎が出ることはわかった。しかし、ここまで改良しても火力がまだまだ不安定。燃料の投入の仕方にコツが必要で、さらに少しずつ薪を入れるのが忙しい。原因は、排気口と燃料投入口が同じなので、燃料が少しでも詰まると、排気できず燃焼が妨げられること。そこで、2号機では、排気口と燃料投入口を分ける予定。ま、これで本来のロケットストーブの構造に近づく。
 それに、オレンジの炎がほとんどで、可燃性ガスが燃えきっていないので、もっと長くするかなぁ。
 燃料の小枝や小割りの薪の現実的なサイズから、ロケットストーブの口径は、この空き缶の内径がギリギリだろう。手の平サイズまで小型化したいので、空き缶でなんとかなればいいんだが。
 キャンプ場で手軽に勢いのある炎を作り、お父さんが子供に教えるのなら、この1号機Mk2がシンプルで妥当かな。

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